ふるさと再発見 鉄砲町編 武家住宅  鉄砲町には、一般に公開している山本邸、鳥田邸、篠塚邸だけではなく、他にもいくつかの武家住宅が残っています。  鉄砲町の武家住宅に共通する特徴は、四つあります。一つ目は、間口の狭い宅地の北側境界に接して、主たる棟方向を東西として寄棟造茅葺屋根(よせむねづくりかやぶきやね)を頂く主屋(おもや)を建てることです。二つ目は、東側に設けた庭園に面して座敷を設けることです。三つ目は、座敷に至る玄関と土間出入口を共用することです。四つ目は、居間と座敷に縁を設けることです。  鉄砲町の武家住宅の特徴は、島原の歴史と風土が生み出した人々の営みを示すものです。 ○参考文献:島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書 』(島原市平成21年3月)  武家屋敷「旧篠塚邸」は建物の傷みがひどいため、修復工事を行っています。  来年3月までの工事期間中は敷地内での見学ができませんのでお知らせします。 ▼問い合わせ先 観光・ジオパークグループ観光施設班(63−1111内線213) クローズアップ 島農和太鼓 《写真:島原農業高校の生徒が和太鼓を演奏している》島原中央道路開通式でも演奏で華を添えてくれました  平成20年に島原農業高校で部員4人から始まった「島農和太鼓」。今では部員も31人になり、市内のイベントをはじめ、さまざまなコンクールに出演しています。  秋は演奏を発表する機会も多く、11月の日本太鼓ジュニアコンクールに向けて、毎日練習に励んでいます。練習は、顧問の先生が指導するのはもちろんですが、主に上級生が全体の指揮を執ります。演奏もさることながら目線や見せ方など細部まで気を配り、完成度を高めます。  演奏の評価は高く、10月14日に開催された長崎県高等学校総合文化祭では金賞を受賞。また、今年8月に開催された全国高等学校総合文化祭富山大会、そして去年の福島大会にも県代表として出場しています。  「笑顔で演奏、演奏の場を作ってくださった方々に感謝」がモットーで、顧問の小松先生と伊藤先生は「生徒が一生懸命にやって、それを学校や地元の方々に受け入れていただいた。演奏する機会を与えていただけるのはありがたいこと」と話します。部長の横田慎二(よこたしんじ)さんに部員の様子を聞くと「みんな明るくて太鼓好きな人ばかりです。和太鼓は演奏でいろいろな表現ができることが魅力です。演奏を見てくださるお客様に喜んでいただけるように頑張っています」と話してくれました。  今後の市内のイベントでは、11月10日・11日の島原農業高校「農業祭」、11月18日の市民音楽祭に出演予定です。ぜひ足を運んで島農和太鼓の迫力ある演奏を体感してください。 《写真:実習室での練習風景》全員で息を合わせる