つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク35 島原半島世界ジオパーク推進連絡協議会(65-5540)  今月は江戸時代に噴火した新焼溶岩を紹介します。  「新焼(しんやけ)溶岩」は、寛政4年(1792年)、後に琵琶(びわ)の首と呼ばれる場所から流れ出した溶岩です。この溶岩流の先端は島原市北千本木町で観察することができます。 噴火の前兆と溶岩の流出  寛政3年(1791年)年11月、噴火の前兆地震が雲仙市小浜町で頻発し、山領(やまりょう)地区で特に大きな被害が出ました。寛政4年(1792年)年2月11日、前回の噴火から129年振りに噴火が開始。2月27日からは、琵琶の首と呼ばれる場所から溶岩が流出し、穴迫谷をゆっくりと流れ下りました。  この溶岩流を一目見ようと多くの見物客が詰めかけ、当時の藩が見物禁止令まで出したとされています。  溶岩流の流出が止まりかけた頃から、雲仙岳東側の眉山付近で地震が起こり始めました。また、同年4月21日から翌日にかけて大きな地震が頻発し、島原城下にも被害が出ました。この地震で多くの人々は一度避難しますが地震活動が治まった4月下旬には、再び城下に戻ってきました。  次回は、「島原大変…眉山山体崩壊」、「白土湖(しらちこ)と音無川(おとなしがわ)」をお届けします。 (写真)新焼溶岩(島原市北千本木町) 知らない人はいない!? ジーオくんのプロフィール 出身:島原半島 性別:元気な男の子 誕生日:8月22日(世界ジオパーク認定日と同じ) 性格:好奇心旺盛だけど、ちょっとおっちょこちょいな所も 趣味:お友達と一緒に「ジオさらく」と島原半島の温泉めぐり チャームポイント:帽子からちょっと出ている前髪(島原半島の「し」に似ている) 好きな食べ物:そうめん、かんざらし、じゃがいもなど、大地の恵みの産物なら何でも大好き 好きな教科:理科(自然や地形を観察するのが得意) 嫌いな教科:体育(走ったりするのはちょっと苦手) (イラスト)ジーオくん「見かけたら、一緒に写真撮ってね」 北村西望(きたむら せいぼう)賞教育美術展  「第34回北村西望賞教育美術展」が11月3日から同月7日まで島原文化会館で開催されました。  この美術展は、本市の名誉市民・故北村西望先生の功績をたたえるとともに、子どもたちの美術の表現力をさらに高め、創作意欲を喚起しようと開催されているもので、この美術展の優秀作品が次のように決まりました。 ○平面の部 ・「にわとりとぼく」 第一小学校2年 大場紗久真(おおば さくま)さん ・「屋上から見える風景」 第一小学校6年 小森真紀子(こもり まきこ)さん ・「キュービック」 第三中学校3年 福島淳(ふくしま じゅん)さん ○立体の部 ・「大物だぁー!!」 第二小学校3年 森本啓斗(もりもと ひろと)さん ・「ヤーッ!!」 第四小学校6年 松田美結女(まつだ みゆめ)さん ・「軍鶏(しゃも)」 第二中学校3年 平野翔太(ひらの しょうた)さん  長崎市に建立されている「平和祈念像」はあまりにも有名な作品で、島原市にも数多くの作品を寄贈いただき、その作品は島原城西望記念館などで見ることができます。また、多額の浄財を寄付され、「北村西望賞基金」を設け、小中学生の教育美術の振興に役立てられています。 (写真)島原市名誉市民 故 北村西望先生