ふるさと再発見 鉄砲町編 ー島原城下町の形成ー  島原城下町は、鉄砲町を含む藩士の居住地だけではなく、島原城を中心に、町人の居住地、寺社、湊など、さまざまな機能を持つ空間が集まって構成されています。  島原城下町は、大手川を挟み、対照的な構成を見せています。現在の地図を見てみても、大手川より南側は緩やかに曲折する街路、北側は整然と通された街路に沿って町が展開していることがわかります。  この違いは、町の成立時期によるものです。大手川から南側は、中世の島原氏が本拠とした浜の城近くに展開した町場を基盤としています。一方、大手川から北側は、松倉氏が築いた近世城郭(島原城)の周りに新たな移住者によって町建てが成されました。  「島原」という地名は、平安末期に書かれた『宇佐大鏡(うさおおかがみ)』に豊前宇佐宮領(ぶぜんうさぐうりょう)として初めて登場します。古代から現在まで、私たちのふるさと島原市は、長い年月をかけて今の姿となりました。その町並みには、先人の営み、島原の歴史が確かに刻まれています。 ○参考文献: 島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書』 (島原市 平成21年3月 ) クローズアップ 島原観光ボランティアガイド  島原観光ボランティアガイドは「島原の魅力、発見!」をモットーに、旅の思い出づくりをお手伝いしています。  島原へのバスツアーや修学旅行生など団体客の観光ガイドの依頼が多いですが、数人のグループや一人でも観光案内をしています。現在のガイドは15人。モデルコースとして「城下町コース」と「火山観光コース」の二つを設定していますが、お客様の時間や希望に合わせたプランを提案しています。  会長の村上阜財秀(ふさひで)さんは「島原は、歴史、火山、癒し(湧水・温泉)と、見どころが3つもそろっている魅力ある場所で、案内するのが楽しいんですよ。ガイドに自信がない人でも仲間に入ってもらえば徐々に慣れていきますので、興味のある人はぜひ一緒にガイドを楽しみましょう」と話してくれました。  観光ボランティアガイドは観光客しか利用できないと思われがちですが、市内の団体も利用できます。また、市民が市外のお客様と市内観光される場合も利用してくださいとのこと。利用するときは、所定の申込用紙により7日前までに申し込み(ガイド1人につき交通費として1500円が必要)を行ってください。早急な依頼でも今川町にあるボランティアガイドの拠点「観光ガイド大手門番」(63−3899)に連絡してもらうと、可能な限り対応するとのことです。  観光ボランティアガイドは随時募集中ですので、興味がある人は「観光ガイド大手門番」へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。