つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク38 島原半島ジオパーク推進連絡協議会(65-5540)  今月は、平成噴火の火砕流と災害遺構を紹介します。火砕流で被災したエリアとして「千本木」、「上木場」、「大野木場」があります。それぞれの地域には、被災遺構が当時のまま保存され、災害を後世に伝えています。 平成噴火の火砕流  火砕流は、高温の溶岩の破片や火山灰、火山ガスが一緒になって高速で斜面を流れ下る現象です。平成噴火の火砕流は、普賢岳の斜面から出てきた溶岩ドームの一部が崩れ落ちることで発生し、その発生回数は9400回以上にも達しました。  平成3年6月3日に発生した大規模火砕流は、島原市の上木場地区を襲い、報道関係者、消防団員など、あわせて43名が犠牲となりました。現在、上木場地区には、報道関係者が集まっていた「定点」と呼ばれる場所にモニュメントが設置されています。現在ここは、砂防指定地となっており、立ち入ることができません。  島原市では、毎年6月3日を「祈りの日」として追悼行事を行い、災害の教訓を後世に伝える取り組みを行っています。  また、同年9月15日に発生した大規模火砕流では、南島原市深江町の大野木場地区まで熱風がおよび、当時の小学校が被災しました。この被災校舎は、当時のままの姿で保存され、見学することができます。  さらに、平成5年6月23日に発生した大規模火砕流は、島原市の千本木地区にまでおよび、1名が亡くなりました。  九州大学などによる火山活動の状況の観測や国土交通省による水無川流域における砂防工事など、関係者の協力で災害を最小限に抑える取り組みが現在も続けられています。 (写真)定点 (写真)旧大野木場小学校 (写真)山肌を流れ下る火砕流 3月7日から「津波警報」が変わります    気象庁では、平成23年に発生した「東日本大震災」による津波被害の経験を基に、津波警報などの改善に向けた検討を進め、平成25年3月7日12時から新しい形式の津波警報などの運用を開始します。 ▼津波警報・注意報等の主な変更内容  マグニチュード8を超える巨大地震の場合は、最大級の津波を想定して、 「大津波警報」や「津波警報」を発表します。このとき、予想される津波の高さを、「巨大」、「高い」という言葉で発表して非常事態であることを伝えます。また、これまで8段階で発表していた予想される津波の高さについては、5段階に集約します。  津波警報などの発表時には、各区分の高い方の値を、予想される津波の高さとして発表します。 ▼津波から命を守るために @強い揺れ、弱くてもゆっくりと した長い揺れを感じたら… A揺れがなくても、津波警報を見 聞きしたら… すぐに避難! ▼問い合わせ先 長崎海洋気象台(095-811-4862)