ふるさと再発見 松平忠房(まつだいら ただふさ)ゆかりの古写本 松平文庫の源流  学校の教室の片隅の本棚に並べてある、自由に借りて読んだりできる本の集まりを「学級文庫」と称しますが、「松平文庫」もまた、島原にゆかりのあるさまざまな文献が集まった、いわば「本棚」といえます。  そのさまざまな文献の中の一群に、松平氏として初めて島原の藩主となった松平忠房ゆかりの古写本群があります。  忠房の家系(元とする地名をとって「深溝(ふこうず)松平家」と称します)は、代々古典文学や連歌(れんが)などの文芸に精通した家系でした。さらに丹波国(たんばのくに)福知山という、京の都に程近い地域を治めていたこともあって、質の高い古写本が多く忠房の下(もと)に集まりました。  忠房の蔵書家ぶりは、福知山藩主時代から当時の学者の日記にも記されるほどでした。  1669年(寛文9)6月、忠房は、福知山から島原へ移るよう幕府より命ぜられます。その際、一部の蔵書の「引越」の方法について忠房が指示したことが、当時の日記に記録されています。  今なお、松平文庫の古写本は、全国の国文学者や歴史学者などの注目を集め、研究のために利用されており、平成25年3月29日には、「肥前島原松平文庫」として県の有形文化財に指定されました。  松平文庫は、その一点一点の本の価値だけではなく、「お殿様の本棚」を300年以上経った今でも垣間見ることができる、全国的にも珍しく貴重な「資料 群」であることを、未来にも伝えていかなければなりません。 (松平文庫学芸員 吉田信也(よしだ しんや)) (写真)昭和36年当時の「松平文庫」 現在は島原図書館内にあります クローズアップ ラベンダーサークル 今回、紹介するのは「いつまでも若く美しく」をモットーに健康体操に取り組んでいる「ラベンダーサークル」の皆さんです。  このサークルは15年程前から、平湯良美(ひらゆ よしみ)さんの指導のもと、40〜50代を中心に20人程の会員で活動を行っているそうです。会員の皆さんはとても仲がよく、10年以上在籍している人も少なくないとか。  練習は毎週火曜日の午後8時から1時間半、3種類の道具を使って踊る運動をはじめ、ダンス、ヨガ、ストレッチなどを取り入れているそうです。  現在は、5月12日に開催される長崎県大会に向けて通し練習の真っ最中。また、練習の成果を披露するため、三会公民館祭りや万町アーケード商店街祭り「ふれあいまつり」にも参加されているそうです。  代表者の森本さんは「道具を使うので無理なく誰でも気軽に踊れるところが良いですね。また、運動機能の低下予防や能力トレーニングの効果があるのも魅力的です」と話してくれました。  会員の皆さんにお話を聞くと「皆さん親切で、和気あいあいと楽しく踊れる」という声が多く、「姿勢が良くなった」「体が引き締まってスタイルが良くなった」「ストレス発散には最適」と笑顔で話してくれました。心身ともにリフレッシュするのに効果があるようです。  サークルでは老若男女問わず会員を随時募集中。興味がある人は一度参加してみてはいかがでしょうか。 ▼問い合わせ先…森本洋子(もりもと ようこ)さん(62−7224) (写真)ラベンダーサークル集合写真 (写真)ダンスの様子