つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク44 島原半島ジオパーク推進連絡協議会(65−5540) ジオパークであり続けるための取り組み 教育活動@  世界ジオパークに認定された地域は、@「大地の遺産」の保全、A「大地の遺産」を用いた教育活動、B「大地の遺産」を活用した観光振興、の3つを行い、持続的な方法で地域を活性化させることが求められます。  これら3つの取り組みのうち、教育活動は「学校教育活動」と「社会教育活動」の2種類に分けられます。  今回は、学校教育の中におけるジオパークの活用事例を紹介します。  日本の小学6年生と中学1年生は、理科の授業の中で火山や地震活動による土地の変化や岩石のでき方を学びます。島原半島の海岸や山の麓には、火山噴火によってできた地層や岩石が露出しているので、これらを活用すれば、本物の地層や岩石を用いた教育活動が行えます。また、島原半島は平成2年から約5年間続いた噴火活動による災害と、そこからの復興を経験しており、自然災害とそこからの復興の経緯を学ぶこともできます。  島原市では、毎年市内の全小学6年生と中学1年生が、バスで島原半島内の主なジオサイトを巡りながら、火山噴火が引き起こす災害と恵みを学び、また地層や岩石の観察を通じて、島原半島の成り立ちを学んでいます。  雲仙市では、小学校中高学年を対象に、小浜・雲仙地域に湧き出す温泉や湧水の水質分析に挑戦する「温泉ジオツアー」が、毎年行われています。  このように、島原半島は、自然災害とそこからの復興に加え、農産物や温泉などの大地の恵み、さらには「島原・天草一揆」といった歴史上の大きな出来事と阿蘇山の巨大噴火との関わりを、そのまま学校教育の中に生かすことができる場所なのです。  また、学校からの希望に応じ、ジオパーク専門職員や、ジオパーク認定ガイドがジオサイトを案内しますので、ジオパークを活用した教育活動を実践してみたいという学校や団体がありましたら、島原半島ジオパーク事務局までお問い合わせください。  来月は、「島原半島世界ジオパーク再認定審査の結果」を報告します。 (写真)ジオパーク教育活動の様子 ジーオくん「ぜひ、学校の授業にジオパークを利用してください!」 島原半島ジオパークサポーター(島原半島ジオパークPR協力店)講座  ジオパークの基礎に関する講座を開催します。  「ジオパークって何だろう?まだよく分からない・・・」という人はぜひご参加いただき、島原半島ジオパークのPRにご協力ください。 ▼日程 @10月8日(火)19:00〜20:15 森岳公民館 大ホール A11月19日(火)19:00〜20:15 有明公民館 講義室 ▼内容 お客様をお迎えするにあたってのジオパークの基礎知識 ▼対象者 島原半島内に店舗・事業所などを有する人または従業員 ▼受講料 無料 ▼講師 寺井邦久(てらい くにひさ)または大野希一(おおの まれかず)(島原半島ジオパーク事務局専門員) ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク推進連絡協議会(65-5540) 受講者には特典あり  受講した人を「島原半島ジオパークサポーター」に認定し、「認定証・ステッカー・のぼり旗」をお渡しするほか、ジオパークのPRリーフレット・ガイドブックやラックを配布します。また、ジオパークのリーフレットでお店などの情報を紹介します。