第二〇六回市民文化講座の案内  「からゆきさん」と天如塔 島原市と島原文化連盟の共催で開催します。入場無料です。ぜひ、参加してください。 ▼日時 9月21日(土) 14時 ▼場所 島原文化会館中ホール ▼講師 宮ア金助氏(島原文化連盟委員長)  ▼問い合わせ先 文化・スポーツ振興グループ(68−5474) 〜「からゆきさん」と天如塔〜  理性院大師堂(湊道一丁目)の八角形で高さ十一メートル程の天如塔は、開祖廣田言証(ごんしょう)師が二年半かけて単身インドの仏跡巡礼を終えての帰途、ラングーンの寺から贈られた大理石の釈迦如來像を安置するため、帰国後明治42年に建立したものです。昇降二つの螺旋(らせん)階段は希有で市指定有形文化財および長崎県まちづくり景観資産となっています。名称は天竺(てんじく)(インドの古称)の如来(にょらい)像に由来します。  塔を囲む玉垣には寄進者の氏名・金額・居住地が刻まれていますが、多くが「からゆきさん」です。近代日本の外貨獲得策として海外に送り出された貧家の娘たちの多くが異国の地で薄幸の一生を終えています。そんな彼女らの供養を続ける言証師に心打たれて「からゆきさん」たちは、異国に果てても魂は天如塔で安らぎたいと願って寄進したことでしょう。今日、崩壊寸前の天如塔の姿は何とも痛ましい限りです。 (島原文化連盟委員長宮ア金助) クローズアップ ゆずの会 (写真)集合写真 今回、紹介するのは島原声のボランティア「ゆずの会」です。ゆずの会は昭和58年発足以来、視覚障がいの方達のために地道な活動を続けられ、今年9月で30周年という大きな節目を迎えられます。 発足当時、5人だった会員は現在24人在籍。会員の中には発足当初から活動を続けている人もいらっしゃいます。 活動は、毎週木曜日に福祉センターに集まり、ゆず班と広報班の2班に分かれて、オリジナル情報誌「月刊ゆず」をはじめ、「広報しまばら」などをCDに録音、ダビングするなどの作業をされています。 作成されたCDは希望される人に郵送しており、現在、市内外を合わせて40人程が利用されています。  会長の廣瀬さんは「私たちは情報を提供するのが仕事です。リスナーさんにとっては貴重な情報源なので、内容を充実させることを心掛けています。楽しみにしている人がいることは活動の励みになります。 30周年という節目を迎え、リスナーの皆さんと更なる交流を深めて、これからも利用者のニーズにあったものを提供して行きたいですね。また、これから一人でも多くのボランティアが増えることを期待しています。」と話してくれました。  ゆずの会では、ボランティア会員を随時募集中です。会の活動に興味のある人は参加してみてはいかがでしょうか。 ▼問い合わせ先 社会福祉協議会 (63−3855)   ゆずの会 会長 廣瀬富美子さん (写真)読み合わせの様子、録音の様子