新年のごあいさつ 「市民が主役のまちづくりを」 島原市長 古川 骼O郎  新年明けましておめでとうございます。  市民の皆様には、ご家族お揃いで輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。  昨年は皆様にとりまして、どのような年でしたでしょうか。  一昨年の12月島原市長に就任し、昨年は最初の1年目ということもあり、全力で駆け抜けたという印象ですが、市民皆様のご理解とご協力をいただきながら、就任時に掲げた各種施策の実現に向け、最大限の努力を傾注してまいりました。  昨年4月から、仕事などのため市役所の通常の開庁時間には利用できない方の利便性を図るため、土日午前中の開庁に加え、職員のフレックス勤務による早朝窓口交付を実施しました。  また、第四小学校をモデル校に、地域の皆さんや子どもたちと一緒に、苗作りから始め、芝刈りや散水など夏場の管理にご協力いただき、9月には見事な芝生広場が学校と地区の合同運動会でお披露目できました。  芝生化自体も大切ですが、地域の皆さんが一緒に取り組み芝生広場を地区の様々な行事に活用されることで、子どもからお年寄りまで世代間の交流が深まり、学校や地域子育ての応援団になっていただくことを目指しています。地域の方々のご協力をいただきながら、市内全域にこの輪を広げていきたいと思っております。  9月には、島原半島世界ジオパークの再認定をいただくことができました。また、香港ジオパークと協力関係を結び、韓国済州島とは姉妹ジオパーク提携を結びました。  今後さらに島原半島3市が連携しながらジオコースの整備などを進め、健康志向で歩き回れるジオパークを目指し、まず地元の皆さんにもっとジオパークを楽しんでいただき、国内や海外からのお客様も呼び込み、併せて島原の美味しい水や、新鮮な食材、温泉などジオの恵みを大いにアピールし地域経済の活性化に結び付けたいと考えております。  10月から「すこやか赤ちゃん支援事業」を始めました。島原で一人でも多くの子どもを産んで健やかに育てていただきたい、子育てしやすい環境整備に努めてまいります。  新年1月から市役所の組織の名称が新しくなり、市民の皆さんに分かりやすく、親しみやすい窓口を目指し、「グループ」ではなく「課」という名称でスタートします。併せて専門性をもった組織に改めるとともに、例えば産業部門においては、「しまばら観光おもてなし課」、「しまばらブランド営業課」というイメージを打ち出し、『地域まるごとブランド化』を積極的に推進してまいります。  そして市役所の建て替えについては、これまでの市議会での議論や長い時間をかけて協議した内容を踏まえ、建設場所は現在庁舎が建っている辺りを中心に計画を進めようと思っております。  その上でせっかく造るのですから、市民の皆さんが庁舎や大手広場の活用方法についてどんなイメージを持っておられるのか、率直なご意見をお聞かせいただき、議会と十分相談しながら新庁舎建設を進めていきたいと思います。  いよいよ本年10月、第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体」が本県で開催され、本市ではサッカー、バレーボール、レスリング、弓道の4競技が行われます。引き続き11月には、第14回全国障害者スポーツ大会「長崎がんばらんば大会」が開催され、本市ではバレーボール、サッカーの2競技が行われます。  大会期間中は、選手・監督・観覧者など多くの方々が島原へお越しになります。大会運営ボランティアや花いっぱいボランティアのご協力をはじめ、市民総参加のおもてなしで大会を盛り上げていただき、島原の良さをアピールできればと願っております。  さて、島原市の現状に目を移すと、人口減少や高齢化が全国平均を上回るペースで推移し、地域経済の厳しい状況が依然として続いております。今こそ島原の持つ個性を生かし、中長期的な視点に立って効果的に施策を展開していく時だと認識しておりまして、昨年に引き続き次の重点7分野を果敢に実行してまいります。 @市民目線に立った行財政改革の推進 A産業の振興と島原地域ブランドの確立 B歴史と文化を生かした観光都市づくりと交流人口の拡大 C子育てにやさしいまちづくり D高齢者や障がい者などを思いやる福祉の充実 E島原の将来を担う子どもを育てる教育の充実 F安全で安心して暮らせる快適なまちづくり  こうした施策により、地域の魅力につながる環境整備と効果的な情報発信に努め、「島原に住んでみたい」、「島原を訪れてみたい」、「島原で就職し地域の担い手になりたい」という島原応援団を増やしていきたいと思います。そして、そうした本市の重要課題解決への大きな転機となりうる地域高規格道路「島原道路」の整備促進や、九州新幹線長崎ルートの開業を見据えた公共交通の連携強化などについても、国・県をはじめ関係機関と連携し取り組んでまいります。  このような施策を推進していくためには、市民一人一人が主役として、共に取り組んでいただくことが不可欠です。市民力を結集し「街が賑わい 人がふれあい 支えあう」市民が主役の島原市を創るため、引き続き全力で邁進してまいります。皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。  本年が、皆様にとりまして、素晴らしい年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。 (写真)4月から平日早朝窓口交付(7:30〜8:30)を開始しました (写真)四小児童と地域の皆さんが一体となって実施した四小校庭の芝生化 (写真)歩きながら楽しめるジオパークを目指します(韓国:済州島ジオパークの様子) (写真)「長崎がんばらんば国体・大会」の成功に向けた、市民皆さんのご協力をお願いします (写真)子どもは「地域の宝」。子どもを産み育てやすい環境づくりに取り組みます