より良いまちづくりについて話し合う 市長を囲む地域懇談会を開催しました  より良いまちづくりについて市民と行政が一体となり話し合う「市長を囲む地域懇談会」を10月21 日から11月15 日にかけ、市内7地区で開催しました。  懇談会には延べ約350人の参加があり、参加者からは道路の安全確保や環境問題、福祉の充実など生活に身近な問題をはじめ市政全般にわたり、さまざまな意見や提案が出されました。主なものを抜粋して紹介します。 (写真)懇談会の様子 ・ゾーン30  ゾーン30の現況を教えてほしい。 →「ゾーン30」は、歩行者の安全確保を目的とし、区域を決めて時速30キロの速度規制を実施するもので、地域や警察などと相談しエリアを決めている。道路のカラー化などを検討しており、今年度には着手する予定で、場所は第三小学校近くを考えており、市内初の試みとなる。 ・空き家対策  空き家が多くなっているが、空き家対策について教えてほしい。 →空き家問題は全国的なもので、国も対策に乗り出している。個人所有なので簡単に手を出せないのが現状だが、他市の事例を参考にしていきたい。 ・防災無線  防災無線のデジタル化の進捗状況について教えてほしい。 →現在、準備を進めており、新しい戸別受信機を各家庭に配布する予定。 ・溶岩ドーム対策  溶岩ドームが崩壊したら、どこまで来るかシュミレーションしているのか。また、土石流対策について教えてほしい。 →平成新山の山頂には、堆積物が1億7000万立法メートルあり、その上に1億立法メートルの溶岩ドームがある。溶岩ドームの崩壊も視野に入れた対策を国土交通省などへ要望している。今後も引き続き、国・県などに働きかけ、防災対策に努めていきたい。 ・いじめ・体罰  長崎県はいじめ・体罰が多いと報道があっているが、どのように考えているのか。 →県が体罰防止のガイドラインを作成し、いじめ防止対策推進法が6月に公布されている。このことを受け、校長を通じて指導を行っている。また、いじめ防止条例については他市の事例を研究していきたい。 ・婦人会  どこの地区も婦人会の会員が減少している。行政からの動員が多く負担となっていることも要因の一つかもしれない。行政からも、ぜひ有明・杉谷地区の婦人会復活と会員の増加に協力してほしい。 →一部の地区の婦人会が無くなったことは市としても重要な問題と考えている。こうした状態が続くと、無いことが当たり前となってしまうので、早いうちに取り組んでいきたい。 ・耳マーク  聴覚障がい者のために、市役所に「耳マーク」を設置してもらっているが、筆談するための道具がない。各窓口の耳マークの下に筆談ボードを置いてほしい。 →今後、置く方向で検討したい。(12月から各部署に設置していま すのでご利用ください) ・観光バス駐車場  島原文化会館の大型バス駐車場に昼間、普通車が止まっており、観光客を乗せたバスが駐車できないことがある。 →分かりやすい看板を設置するなど検討したい。 ・有明公民館駐車場  有明公民館裏の駐車場の認知度が低く、あまり活用されていない。もっと周知が必要では。 →島原地区の人にはあまり知られていないため、案内看板や第1駐車場・第2駐車場などといった分かりやすい看板の設置を検討したい。 ・精霊流し  作り手の高齢化が進んでいる。後継者育成のため、教室や講習会の開催が必要。精霊船を製作する技術を一人でも多くの人に持ってもらった方がよい。 →技術が失われないような取り組みが必要だと認識している。今後、関係者などを交え、検討していきたい。 ・イノシシ対策  イノシシをよく見かける。最近は住宅地でも見かけるようになった。イノシシ対策はどうなっているのか。 →10月末までに約450頭捕獲している。関係機関と連携し、さらなる捕獲に努めたい。 ・河川からの悪臭  大雨が降った際、西川からニオイがしたり、泡が発生していた。 →他の川でも相談があっているので、原因を究明したい。 ・新庁舎建設  新庁舎建設の際、有明庁舎を有効活用すると聞いたが、どのような活用方法を考えているのか。 →1市1町での合併によるメリットを最大限に生かしたい。有明地区は県内有数の農業地帯でもあり、農業は島原・有明の基幹産業である。有明庁舎を十分に活用し、さらなる農林水産業の発展に努めたい。 ・市職員提案制度  現行の職員提案制度を見直し、活発な意見提案がしやすい環境づくりを目指すとあったが、現在の提案制度の状況を教えてほしい。若手や女子職員でチームを作ってやってみるといいかもしれない。 →現行の制度では、立派なものを提案しなければならないという雰囲気があり、年間数件程度。若い人を中心に、日ごろ思ったことをどんどん出せるような環境づくりに取り組みたい。 ・長崎がんばらんば国体  市内の観光施設に全国から多くの人が訪れる。市民だけでなく、観光客にも国体開催をPRしてはどうか。 →観光客にも国体開催をPRしていきたい。どのような形でPRできるか、施設関係者などと協議したい。 ◎「皆さんの声」を まちづくりに生かします  市長を囲む地域懇談会で皆さんから出された意見・要望などは市議会や関係機関などと連携し、より良いまちづくりに反映させていきます。また、道路など生活に密着した意見・相談などは、随時受け付けていますので、担当課へその都度ご相談ください。 (写真)懇談会の様子