ふるさと再発見  『お殿様の年賀状』 今回紹介するのは、お殿様の年賀状です。島原藩士・柳沢家に伝わった、松平忠祇(ただまさ)・忠恕(ただひろ)・忠馮(ただより)の三代14通の年賀状が松平文庫に保管されています。  写真はそのうちの一つで、1794年(寛政6)と、珍しく作成年代が明らかになっています。松平忠馮が柳沢伴蔵(やなぎさわはんぞう)と川北喜右衛門(かわきたきえもん)の両人に宛てたものですが、「於美保其外無障可致越年目出度大慶候(美保そのほかにおいても障りなく越年いたすべく、めでたく大慶に候)」とあり、忠馮の異母姉である美保への年賀のメッセージが、付人の柳沢・川北両人を介して込められています。  「島原大変」後、2度目の復興さなかの正月を、その時島原で迎えた忠馮をはじめ、当時の人たちはどのような思いで迎えていたのでしょうか。 (松平文庫学芸員 吉田 信也) (写真 松平文庫蔵) クローズアップ 有明盆栽同好会 (写真)集合写真   今回、紹介するのは有明盆栽同好会の皆さんです。  この会は昭和53年に10 人程の盆栽愛好者が集まり同好会として発足し、今年で36年目を迎えます。  現在の会員は21人で年齢層は30代から80代と幅広く、会員の中には20年以上続けている人が多いそうです。  活動は、普段それぞれの自宅で手入れすることが多いそうですが、月に1度、会員皆さん集まり楽しくお互いの技術を教え合っています。また、年に数回は県外へ出向き、会員相互の親睦と盆栽に対する技術の向上を図っているとか。  真心を込めた盆栽は、春と秋2回の盆栽展に展示するほか、島原ふるさと産業まつりには花物を中心に出展・販売しているそうです。  代表者の西本敏政さんは「盆栽は、小さな鉢の中に、自分がイメージする自然の風景を自分好みに表現するところに魅力があります。また、子供を育てるのと同じで、愛情を込めて育てた分だけ自分に返ってくるような気がします。盆栽をやっていると気持ちが和みますし、色んな人との交流の輪が広がるところが良いですね」と話してくれました。  会員の皆さんからは「盆栽はやればやるほど奥が深いし、面白いです。流儀がないので自分の思い通りに表現できるところが良いですね」と話してくれました。  花物や草物、小品盆栽は初心者にも気軽にできるそうです。  会では参加者を随時募集中。興味がある人はお問い合わせください。 ▼問い合わせ先 会長 西本敏政(にしもととしまさ)さん (090‐4516‐1756) (写真)盆栽展示の様子、盆栽手入れの様子