つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク50 島原半島ジオパーク推進連絡協議会(65-5540) ◎ジオパークであり続けるための取り組み 地域振興C  ジオパークという仕組みを活用するためには、島原半島外の人に島原半島を訪れてもらう必要があります。今回は、半島外の人を対象に行ってきた主なジオパークの取り組みを紹介します。 島原半島の魅力を発信  雲仙普賢岳の噴火や島原の乱は中学校の教科書に掲載されていることもあり、半島外の人にも比較的知られています。また、近年は「島原半島ジオパークを見学したい」という学校の先生もいます。そこで半島内の観光団体が連携し、教科書ではなく本物に触れ、体験を通じて半島に暮らす人たちの文化が学べる場所として、半島外の学校に島原半島の魅力を宣伝し、修学旅行生を増やす取り組みを精力的に行っています。 (写真)修学旅行生にジオパークの見どころを説明するガイドの様子 世界にひとつの岩石標本  しかし、島原半島に来るには時間も手間もかかります。また、ジオパークが石や地層の観察をする場所と思っている人は少なくありません。そのイメージを逆手に取り、島原半島の外にいるにもかかわらず、あたかも島原半島を訪れて、そこで石拾いをしたかのような疑似体験をしながら岩石の標本をつくるイベントを開発しました。「世界にひとつの岩石標本制作」と名付けた、このイベントは、東京で実施された国内最大規模の科学の祭典「サイエンス・アゴラ」において最高賞にあたる「サイエンス・アゴラ賞」を受賞しました。 この標本作りに参加した人が、実際に島原半島に遊びに来たこともあります。 (写真)島原半島の見どころを説明しながら室内で行う岩石標本製作 郷土に誇りを  ジオパークという言葉は、最初の認定時に比べればだいぶ広まってきたものの、まだ知名度は高くありません。しかし、国内にはジオパークの認定を目指している地域がたくさんあり、最初にジオパークに認定 されている島原半島は、他から見れば一目置かれる存在です。ジオパークに認定されたこの郷土に、誇りを持ちましょう。  今年度はジオパークという仕組みと、これまで島原半島ジオパークが行ってきた取り組みを紹介してきました。次号からは、島原半島ジオパークの見所「ジオサイト」を、一つずつ紹介していきます。 企画展「第3回ひょうたんランプ&工芸ひょうたん展」 ひょうたん愛好家の会『有馬愛瓢会(ありまあいひょうかい)』の主催による企画展『ひょうたんランプ&工芸ひょうたん展』が開催されます。  今年も、出品者が精根こめて育てたひょうたんに色鮮やかな装飾を施した作品をはじめ、きらびやかな電飾をまとったランプ作品など、約200 点を一挙展示。作品の一部も展示販売しますのでお気に入りの作品を自宅に飾ってみませんか。すべてが手作りで世界に一つだけのひょうたんです。 ぜひ、この機会にお越しください。   と き 3月4日(火)〜30日(日) 9時〜18時(入館は17時まで)   ところ 雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)多目的ホール   料 金 無料   問い合わせ先 雲仙岳災害記念館(65-5555)