つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク59 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ●島原半島はここから生まれた!早崎海岸  毎月、島原半島内のジオサイトやその見どころを紹介するこのコーナー。今回は早崎海岸です。 ▼早崎海岸の見どころ  島原半島最南端の早崎半島は、気候が温暖で、とても景色の良いところです。  畑にはたくさんのジャガイモが育ち、半島南部の早崎漁港周辺には、南島原市の天然記念物になっている大きなアコウの樹の群落(「あこう群落」)があります。  口之津港に面した地域は、かつては南蛮貿易や石炭の積み出し港として大変な賑わいを見せましたが、その入り口には、かつての長崎税関口之津支署庁で、県指定有形文化財に登録されている口之津歴史民俗資料館の重厚な建物が建っています。  半島のほぼ中央には、農業・食品産業技術総合研究機構カンキツ研究口之津拠点があり、温暖な気候を利用して早生、中生および晩生の柑橘類の品種改良や、品質の向上に関する研究が続けられています。さらに、早崎半島と天草下島との間にある早崎瀬戸は、潮の流れが速いため、海底にたまった栄養塩がまき上がり、多くのプランクトンが生まれます。そのプランクトンを求めて小魚が集まり、さらにその小魚を餌として、ミナミハンドウイルカが定住しています。 ▼早崎半島を作り上げたもの  このように、多くの見どころがある早崎半島を造り上げたのは、今から430万年前に、現在の早崎海岸付近で起きた火山の噴火です。現在の島原半島を築き上げる最初の噴火で噴き出たマグマは、玄武岩と呼ばれるねばりけの小さいマグマで、現在のハワイ島や小笠原付近にできた新しい火山島(西ノ島新島)をつくっているものと同じです。生まれたての島原半島は、まさに今の小笠原付近で成長を続ける火山島のような姿だったのでしょう。  ぜひ早崎海岸で、美しい景色を眺めながら、島原半島誕生の様子を思い描いてみてください。  次回は「島原半島ジオパーク随一の奇岩・両子岩(ふたごいわ)」を紹介します。 (写真あこう群落) ●「島原半島ジオパーク検定」開催決定  来る2月1日?に島原半島ジオパーク検定(初級編・中級編)を行います。  詳しくは、広報しまばら1月号でお知らせます。 ●島原半島ジオパークサポーター講座 参加者募集  ジオパークの基礎知識を身に付けて、島原半島ジオパークをPRしてみませんか。 ▼日時(時間は約1時間15分)および会場(いずれか都合の良い日に受講してください)  ・1月13日(火)19時〜 森岳公民館     ・1月14日(水)14時〜 口之津公民館 ・1月16日(金)14時〜 雲仙市小浜総合支所 ・1月19日(月)14時〜 ありえコレジヨホール ・1月20日(火)14時〜 吾妻町ふるさと会館 ・1月21日(水)14時〜 有明公民館 ▼内 容 お客様をお迎えするにあたってのジオパークの基礎知識 ▼対象者 島原半島内に店舗・事業所などを有する人および従業員のみ  ▼受講料 無料 ▼受講特典 「島原半島ジオパークサポーター」として認定。「認定証、ステッカー、のぼり旗」のほかジオパークのPRリーフレット・ガイドブックやラックを配布します。また、ジオパークのリーフレットでお店などの情報を紹介します ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540)