ふるさと再発見 島原城の鏡石(かがみいし)  島原文化会館側から、島原城の本丸に向かってお堀の石段を上ると、現在は梅林があります。  2月には、梅の花が咲き誇り、市内外から訪れる観光客の目を楽しませています。  さて、梅林の中で足を止めて石垣を見ると、人の大きさを超えるほどの大きな石が埋め込まれているのを見ることができます。  石段を登り切ったところに、まず一つ。よく見ると奥にもいくつかあることが分かります。 この大きな石が、じつは島原城の石垣に施された装飾の意味を持つものだということを、皆さんは知っていましたか。  この大きな石は「鏡石」と言うもので、本丸の入口などに特別に大きな石を据え付けて、そこを通る者に城主の権威を見せつけるという築城技術の一つです。  島原文化会館が建っている二の丸から、天守の建つ本丸まで、江戸時代には廊下橋が架けられており、鏡石は本丸の入口に据え付けられていました。  島原城の本丸に入る者に権威を見せつけようという築城者、松倉重政(まつくら しげまさ)の思いを、鏡石が今に伝えています。 (写真2枚)島原城と島原文化会館の間にある鏡石 クローズアップ  今回、紹介するのはイベントや風景などさまざまな記録を撮影している「島原ビデオクラブ」の皆さんです。  このクラブは、平成11年から活動を開始し、現在10人が月2回集まり、会員が撮った映像を見ながら、それぞれ感想を述べ合うなどして技術の向上を図るほか、パソコンを使った編集技術の勉強会などを行っています。  また、毎年1回、会員が撮った映像を市民皆さんに見てもらう上映会を開催し、好評を得ているそうです。  会員の人に話を伺うと「映っている人に喜んでもらえ嬉しい」、「普段見慣れた風景も、レンズ越しに見ると新たな発見がある」と答えてくれました。  また、会長の日高和夫(ひだか かずお)さんは「取材先での出会いも楽しみの一つ。地域の良さを映像に残し、少なからず地域貢献できるのでやりがいがあります」と話してくれました。  クラブでは年齢・男女問わず会員を随時募集しています。  詳しくは、日高和夫さん(63−4633)へ問い合わせてください。