ふるさと再発見 島原城の大手  「大手」とは、城の正面玄関のことで、もともとは「追手(おうて)」と表記され、島原城は、東向きに大手門が築かれていました。  通常、大手の内側は「大手枡形(おおてますがた)」または「枡形」と呼ばれる空間が存在します。現在、島原城の大手枡形は、島原裁判所の敷地となり、周囲の石垣が当時の名残を伝えています。  絵図を見ると、島原城の大手枡形は、外郭線の南側に飛び出した「外枡形」の縄張で、このような形状は一見すると三方向から集中攻撃を受けてしまいそうですが、城外まで含めて考えると大手の東は海、南は大手川が流れ、敵が自由に動ける空間はそれほど広くありません。  大手の西側と東側は外郭から敵の側面を攻撃(横矢掛り(がかり))でき、東側はさらに門の外に柵を築いて敵の動きを制限しています。  南側は横矢が掛けられず苦戦しそうですが、櫓を築き、大手川を堀とすることで、弱点を補っています。  松倉重政(まつくら しげまさ)公は、自然の地形も巧みに利用した縄張で島原城を築城したのです。 (写真)「日本古城絵図」西海道之部(さいかいどうのぶ)(1) 322嶋原之城図 部分 (国立国会図書館所蔵) クローズアップ 二胡の会  今回、紹介するのは美しい二胡(にこ)の音色を奏でる「二胡の会」の皆さんです。  二胡は中国を代表する民族楽器で、二本の弦の間に弓を挟み、左右に動かしながら音が出すのが特徴です。  この会は、平成14年から活動を開始し、現在18人が毎週1回、田中麗子さんの指導のもと練習を行っています。  主な活動として、文化祭や老人施設での演奏などを行っており、二胡が奏でるメロディーで多くの人の心を引きつけ、好評を得ているそうです。  会の代表の坂本てい子(さかもと ていこ)さんは「きれいな音色が出るのはもちろんのこと、指を動かし、頭の体操にもなりますよ」と話してくれました。  また、会員に話を伺うと「仲間が増え、一緒に演奏ができ、とても楽しいですよ」と話してくれました。  会では、年齢・男女問わず会員を募集しています。また、見学だけでも気軽に声を掛けてくださいとのことでした。  新生活が始まるこの季節、新しい趣味を始めてみてはいかがでしょうか。  詳しくは、坂本てい子さん(68−0117)へ問い合わせてください。 (写真)二胡の会の皆さんの集合写真 (写真)二胡の演奏の様子 (写真)二胡