ふるさと再発見 ●「吉田松陰の見た島原城下」    最近、テレビなどで萩(はぎ)(山口県)出身の幕末の学者吉田松陰 が取り上げられていますが、松 陰が島原を訪れていたことは皆 さんご存じでしょうか。  松陰が島原を訪れたのは嘉永(かえい)3年 (1850年) 、 21 歳の松陰が兵学の研鑚のため九州各地 を巡った途上でした。  島原では、当時の鉄砲町(江戸丁)に住む砲術師範の宮川 度右衛門(みやがわ たくえもん)を訪ね、大砲に関するを聞いています。  そして、松陰が残した『西遊(せいゆう)日記』には、当時の島原城下の 様子が記されています。  12月3日、島原城下を訪れた松陰は旅人であったため、城内に入ることができませんでし た。地元の人であっても日が暮れると城内に入ることはできな かったとも記しています。  このため、松陰は城内の邸宅がどのようなものかを見ること はできなかったものの、城外の市場や武家屋敷の多くが茅ぶき屋根であったと記しています。  今に残る鉄砲町の武家屋敷の風景と松陰の描写が重なるよう な思いがします。  なお、一週間ほどの滞在の中で、他にも松陰は護国寺の三十番神を参ったり、雲仙岳に登り湯に入ったりもしています。  武家屋敷を散策する際は、松陰の来訪に思いを馳せてみては いかがでしょうか。  (写真)『島原大変大地図』(松平文庫蔵)に描かれた地割れ ●クローズアップ 「リフレッシュ太極拳」  今回、紹介するのは心地よい中国の音楽に合わせて、ゆっくりと体を 動かす「リフレッシュ太極拳」の皆さんです。  この会は、平成 11 年から活動が始まり、現在26人の会員が毎週水曜日の10時から12時まで、城浩子先生の指導のもと練習を行っています。  練習は、入念なストレッチから始まり、音楽に合わせて太極拳の動作に入ります。  会員に話を伺うと「ゆっくりとし た動きなので、無理をせず全身運動 ができる」、「姿勢が良くなり、体も柔らかくなった」、「みんなと楽しく健康づくりができる」と話してくれました。  この会が始まったときから指導している城先生は、「太極拳は、年齢 に関係なく誰にもできる総合的な体と心の運動です。これからも楽しく 健康的な仲間作りのお手伝いを続けていきたいです」と笑顔で話してくれました。  会では、年齢・男女問わず会員を 募集しています。  体に無理なく行える太極拳、新しい健康づくりにしてみてはいかがで しょうか。  詳しくは、白山公民館(63-2221)または河野偕子さん(かわの ともこ)(63-1507)へ問い合わせてください。 (写真3枚)リフレッシュ太極拳の様子