●ふるさと再発見 ○藩主の墓のお世話役 横落家(よこおちけ)  島原藩主であった松平家は三河国深溝(ふこうず)(現愛知県幸田町)の出身です。幕府の命令に従い、いくつもの領地を経て島原に赴任した松平家でしたが、歴代の藩主が亡くなると、必ず菩提寺である深溝の本光寺に葬られていました。  そして、その藩主の廟守(びょうもり)(墓守) を任されていたのは横落家でした。  横落家は、松平家につき従って島原に移り住んだ家臣でしたが、1687年(貞享(じょうきょう)4年) に、深溝の藩主墓所を世話するため、三河国深溝に派遣されました。   横落家の仕事は、島原藩からの送金を受け、深溝の本光寺で藩主の菩提を弔うことや御所の維持管理を行うことでした。  また、藩主が亡くなった時には、いち早く藩主死亡の連絡が横落家に入り、埋葬の準備や葬儀・法事に携わりました。  横落家は深溝に定住し、代々廟守を勤めました。明治時代に入り、島原藩が廃藩となった後も、横落家は現地に残り子孫が本光寺の隣地に住んでいます。  このような人の行き来について知ると、ますます島原市と幸田町の歴史的なつながりを感じます。  島原市と幸田町は平成26年10月に「歴史と文化の友好交流促進に関する協定」を結びました。  今年10月には、島原市民の訪問団が幸田町を訪れる予定であり、ますます交流が進むことでしょう。 (写真)瑞雲山本光寺(幸田町) ●クローズアップ  ○「島原市体操協会」  (写真)島原市体操協会会員の集合写真  土曜日の朝、島原高校の体育館から「一、二の三、ジャンプ」と元気な掛け声が聞こえてきます。  今回、紹介するのは体操を通じて、健康な体づくりのために活動している「島原市体操協会」の皆さんです。  「島原市体操協会」は、昭和48年から活動が始まりました。現在の主な活動は、毎月第二・第四土曜日の10時から2時間程度、「ジュニア体操クラブ」の子どもたちへの体操の指導とその魅力を伝えています。  会長の松崎忠明(まつざきただあき)さんに話を伺うと、「体操はすべてのスポーツの基本となる運動です。柔軟性、敏しょう性、瞬発力などが体操をすることで身に付けられます。最近は体が硬い子どもたちが多いので、体操を通じて運動の基本を楽しく身に付けてほしいですね。」と話してくれました。  また、「毎年、夏休みに小学生を対象とした『夏の体操教室』を開催しています。今年は、8月23日(日)に予定しています。随時、参加者を募集していますので、親子でぜひ参加してください。」と笑顔で話してくれました。  そして、協会では、「ジュニア体操クラブ」のお手伝いをしていただける人を随時募集しています。  詳しくは、島原市体操協会事務局松尾さん(電話62-2962)へ問い合わせてください。  (写真1〜4)「ジュニア体操クラブ」で子どもたちに指導している様子4枚(ブリッジ、逆立ち、跳び箱、鉄棒)