メールマガジンしまばら | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成22年2月15日 第12号 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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有明海でつながる島原と熊本の将来を語る 〜熊本市・幸山政史市長との船中対談〜 |
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島原市長 横田 修一郎 |
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来年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開
通で新幹線が熊本市にやって来ます。平成22年1月21日、坂本龍馬が初めて長崎の地(島原市)に来た海上ルートを往来する熊本フェリーの船中で、隣市・熊本
市の幸山政史市長と、<有明海でつながり、相互に連携し合う両市の将来>に関する抱負を語りあいました。今回は、そのエッセンスをご紹介します。司会は
、月刊くまもと経済の取締役社長、松岡泰輔氏です。 司会者: 本日は、お忙しい中に、両市長には、熊本フェリー・オーシャンアローでの「船中対談」にご参加いただき、誠にありがとうございました。県域を越えたこのよ うな両市長の対談は今回が初めてであり、大変有意義な中身となりますことを楽しみにいたしております。 それではさっそく、始めたいと思います。 まず初めに、来年3月に、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業します。それに伴う両市の受け入れ姿勢についてお伺いします。 幸山市長: 熊本市では、熊本駅周辺や周辺街路の整備、市中心部の再開発事業、ビジネス支援センターや情報図書館などの情報交流施設の整備などを進めています。また 、熊本城や城下町の風情、昔ながらの町屋をさらに生かす取り組みも進められています。新幹線の開業効果を高めるためには、その沿線だけではなく、島原との 横軸の連携が非常に大事だと思っています。海を介して島原市と熊本市がつながり、それをもとに、さらに東へ西へと広げていく、という風に是非していきた いと思っています。 横田市長: 昨年、両方の港のターミナルビルに、それぞれの観光案内所を開設させていただきました。多くの観光客の皆さまにご利用いただき、大変感謝いたしておりま す。また昨年8月には、島原半島ジオパークが国内第1号で世界ジオパークネットワークに加盟できました。世界ジオパーク入りは、新幹線開通を契機とする九 州横軸の観光振興につながると思っています。新幹線の開通で、2千4百万人もの人口を有する関西方面から3時間半で熊本まで来れるようになり、それによる賑 わいを大変期待しております。 司会者: 両市長は、それぞれの市に対して、どのようなイメージを持たれていますか? 幸山市長: 島原市と熊本市のイメージには多くの共通点があると思います。まず、お城があること、火山があること、そして熊本市はこの3月に県内有数の温泉町である植 木町と合併しますので温泉も共通点となります。 横田市長: 熊本城は大変雄大なスケールです。また農業も盛んで、特に食品加工も伸びていますし、大企業の進出も進んでいます。島原からは熊本の大学に行 く人も多く、お城や湧水、温泉など、観光面でのつながりもありますし、島原には島原の乱や島原大変の歴史もあり、これからはそうした歴史やふるさと文化の 特徴ももっと生かしていく必要があると思っています。 司会者: 新幹線の全線開通で、それぞれにどのような影響があると思われますか? 幸山市長: 熊本としては、新幹線開通を契機に、九州のど真ん中にある、という地理的優位性を生かし、島原と連携する中で、新幹線開業効果を具体化していく必要が あると考えています。 横田市長: 関西方面に就職されている方も結構多いのですが、関西から約4時間半で島原まで来れるようになると、時間的には熊本経由の方が早くなるのではないでしょ うか。それによって大阪以北のお客さんも呼びやすくなるのではないか、と期待しています。 司会者:島原半島の世界ジオパーク認定や、熊本城等の世界文化遺産認定に向けての動きについてはいかがですか? 横田市長: 昭和9年に雲仙が国立公園第1号に認定されました。今回、島原半島ジオパークが洞爺湖や糸魚川と同時に国内第1号で世界ジオパーク入りを果たしましたが、4 年に一度、更新のためのチェックがあり、知恵をしぼってよそにない良さを発見し、磨く努力が不可欠となっています。火山との共生、言い換えれば、四季折 々の景観や植生、湧水や温泉、島原大変の歴史、今次噴火災害の貴重な資料、世界で初めての本格的な火山火道の掘削事業や地学的に世界的にも珍しい断層 群といった資源、火山の恵みを最大限に生かし、教育面での活用やジオパークロゴマークを活かした産業振興に取り組んでまいります。さらには、広大な平野 で雄大な景観の熊本から海を渡り、島々に囲まれながら港に入る島原は、温泉があり、背後に山々が迫るという違った景観を見ることができることから、そ うした島原半島と熊本・阿蘇の雄大さの両方を体験していただき、観光の再生につなげていこうと思っています。 幸山市長: 世界ジオパーク認定、誠におめでとうございます。こちらでは、熊本城を世界遺産にしたい、という地元の熱い思いもあり、何とか応えられないかと思って おりますが、武者返しの石垣や宇土櫓などは当時のまま残っており、田原坂を含めたところのストーリー性をもっとアピールして、世界遺産に少しでも近づ けるよう努力したいと思います。熊本城は、一昨年にお城への入場者数が200万人を越え、日本一となりました。熊本城を核としたまちづくりや観光振興を 進めていきたいと思います。また、熊本と島原の特色に共通点が多いので、それらをセットにした具体的な商品化を検討し、国内だけではなく東アジアにも 積極的に売りだすことができないか、と考えております。 司会者: 次に、地域ブランドの確立についてご意見等をお伺いします。 横田市長: 今回の長期に渡った雲仙普賢岳噴火災害では多くの被害が出ました。災害復興の延長線上で得ることができた世界ジオパークの認定を機に、まず、島原を滞 在型の観光地として売り出したいと思います。そして農林水産物の販売促進と併せ、雇用につなげるための食品加工業の育成や誘致、それら商品へのジオパ ークロゴマークの活用も進めたいと思います。地元産品では、寒ざらしやソーメン、具雑煮、ワタリガニやトラフグ、焼酎なども有名ですが、今では、「マ ダーボール」や「うり坊」といった甘いスイカや美味しいマンゴーもできるようになりました。息長く、「しつこさと繰り返し」でそういうものをいかに 売り出すかが島原の課題と言えます。 幸山市長: 九州の真ん中にあって、いろんな人が来て出会いがあって、暮らしうるおう、といった意味の『湧々(わくわく)都市くまもと』を目指す本市としては、 日本一の入場者数で「熊本城は素晴らしい!」と評価していただいたことは自信にもつながります。そうした、お城を中心としたまちづくりと併せ、熊本 ブランドとして、日本一のなすをはじめ、みかん、スイカ、メロンといった農産物の販売や、これも日本一の生産量を誇る天然ハマグリのブランド化を今 進めています。 司会者: ブランド戦略として、「ひと」を介して地域をPRするということについてはいかがですか? 幸山市長: 熊本では、八代亜紀さんやコロッケさんなど、様々なジャンルの12名の著名人の方に「わくわく親善大使」になっていただき、熊本シティブランドのPRに 取り組んでいただいております。 横田市長: 島原では、草野仁さんや宮崎康平さんなども有名ですが、島原半島はサッカーが盛んで著名な選手も出ており、熊本市と同様に、2018年又は2022年のFIF Aワールドカップのチームベースキャンプの誘致を申請しているところです。 司会者: これから両市がどのようなまちづくりをしていくか、お聞かせください。 横田市長: 本市は、15年後に島原城築城400年を迎えます。昨年9月、本市では初めて島原城下の武家屋敷を景観計画の対象区域とし、歴史的文化的景観の継承に向 け具体的な取り組みを始めました。また、現在、隣国・中国の発展は目覚しいものがあり、上海からは約1時間25分〜30分で長崎空港に来ることができ、ビ ザ発給条件の緩和等によって多くの来客も見込めますので、温泉と緑豊かな四季折々の素晴らしさを持つジオパークなどを売りにしていきたいと思ってい ます。そして、今後、両市間交流がテーマごとに進めていけれたら幸いです。本日の幸山市長様との船中対談が、坂本龍馬のいわゆる「船中八策」のごと く結実していきますことを期待しております。 幸山市長: 横田市長様と全く同感で、本日の対談がきっかけとなって、これから具体的なものが着実に踏み出していければ、と願っております。 司会者: それでは、本日の対談の最後に、一言づつお願いいたします。 幸山市長: 昔から九州は一つと言われていますが、本当に島原は近いんだということ。お互いを知ることにより、自分達の暮らしの幅がもっと広がると思います。今 回の対談をそのきっかけにしていければ、と思います。これからもよろしくお願いいたします。 横田市長: 今日の対談を通じて、まちのスケールの違いはありますが、両市が「友好交流都市」となることを目指して相互連携、交流を続けさせていただければ、と 期待いたしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 司会者: 本日は、両市長様、大変有意義な対談となりまして、誠にありがとうございました。 |
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平成22年2月後半の主な行事予定表
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