メールマガジンしまばら
平成25年6月1日 第91号
市長のコラム

6月3日「いのりの日」
 

平成3年のあの忌まわしい雲仙・普賢岳噴火の大火砕流惨事からまもなく丸22年となる6月3日「いのりの日」を迎えます。市長として迎える初めての「いのりの日」でありますが、大火砕流により尊い犠牲となられた44名の方々の無念の思いとご遺族の深い悲しみに思いをいたす時、耐え難い痛惜の念がこみ上げてまいります。ここに謹んで哀悼の誠を捧げます。

 今年も、午前8時30分から午後6時まで、市内仁田町の仁田団地第一公園内に献花所を設けますので、多くの皆様の献花をお願いしたします。また、災害発生時刻の午後4時8分には、防災行政無線により全市内にサイレンを吹鳴しますので、黙とうをお願いいたします。

 思い起こしますと、平成2年11月、198年ぶりの噴火に始まり、翌年6月3日の43名もの死者・行方不明者を出す大火砕流惨事、当時私も消防団に所属し共に警戒に当たっていた消防団員12名の方々はじめ、尊い人命を失った悲しみと、この先どうなるのか子供たちも含め多くの市民が不安に怯えていた光景は決して忘れることができません。その後の相次ぐ土石流や火砕流、降灰により、多くの住民の皆様が長期にわたる避難生活を強いられ、社会的・経済的に甚大な被害を受けました。

5年にも及ぶ災害の連続と、終息から復興への長い道のりではありましたが、国・県をはじめ全国多くの皆様からの温かいご支援を支えに、市民皆様のふるさと島原を蘇らせたいという強い思いが行政と一体となって、今日の復興を成し遂げることができました。

しかしながら、災害から22年が経過し、災害の記憶も少しずつ薄らぎつつあるのも事実であります。

島原市では6月3日を「いのりの日」として位置付け、雲仙・普賢岳噴火災害により犠牲になられた方々を慰霊し、噴火災害を風化させることなく、災害教訓を後世に伝えていく決意を新たにする日としております。

当日、市内各小・中学校ではそれぞれいのりの日の集会を開催し、当時の災害や復興の過程などを学び、今回新たに市内全小・中学校を対象に食を通じた避難体験により防災意識を高めるため、乾パンや災害救助米などの非常食メニューを昼食で食べる「非常食体験」を実施します。また同日、噴火災害の伝承を目的に「安中復興まちづくり20周年講演会」が開催され、市仏教会による「雲仙普賢岳噴火災害殉難者23回忌追悼法要」などが執り行われます。

6月4日には、雲仙復興事務所による「事務所設立20周年シンポジウム~噴火災害からの復興」が開催され、歴代所長さん出席によるディスカッションなど興味深いお話が聞けそうです。この20年間、噴火災害に対する防災対策や島原道路の建設、そして地域住民と一体となった災害復興・まちづくりなどに雲仙復興事務所が果たしてこられた役割は非常に大きなものがございます。

噴火から22年が経過した現在におきましても、いまだに山頂には約1億7000万㎥の火砕流堆積物があり、さらに約1億㎥の溶岩ドームが不安定な状態で存在しております。現在、国において「雲仙・普賢岳溶岩ドーム崩壊に関する調査・観測及び対策検討委員会」を設置され、高度な技術的検討を行っていただいており、今後も雲仙復興事務所の高度な技術力により、溶岩ドーム全体の挙動の調査・観測、その崩壊対策をハード・ソフト両面により実施されるよう強く願っております。併せて、九州大学地震火山観測研究センターにおける火山監視・観測・研究体制の更なる充実・強化を国に対し強く働きかけていきたいと存じております。

噴火災害と復興の貴重な経験を通して学んだ「生命・きずな・感謝の心」をこれからもずっと大切にしながら、「人と火山が共生する」島原半島の更なる飛躍に向け、ジオパークを核とした地域の活性化と災害に強いまちづくり、防災教育の充実などに取り組んでまいりたいと存じます。引き続き皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
島原市長  古川 隆三郎
トピックス
 平成25年5月26日(日)

長崎がんばらんばフェスタin島原

 5月26日、長崎がんばらんばフェスタin島原へ参加しました。

 

 来年開催される「長崎がんばらんば国体」、「長崎がんばらんば大会」の機運を盛り上げようと、「長崎がんばらんばフェスタin島原」が島原復興アリーナで開催されました。


 会場では両大会で実施される10競技が体験できるとあって、朝早くから多くの家族連れで賑わっていました。
また、会場にはロンドンパラリンピックマラソンにも出場された副島正純選手とテレビでおなじみのちんねんさんにも来ていただき、大会のPRに一役買っていただきました。


 国体まであと約500日となりました。大会成功に向け、関係者が一体となり準備を進めています。大会運営ボランティアなども募集していますので、皆さんのご協力お願いします。








レスリング体験

サッカー体験
 平成25年5月31日(金)

防災対策現地視察

 5月31日、市内4箇所(三会漁港海岸、高島地区海岸、船津地区海岸、眉山3渓)の防災対策現地視察を実施しました。

 この視察は、防災関係機関による危険個所の現地視察を行うことで関係機関相互の共通認識を図ると共に、災害発生時の迅速な連携や対応に寄与することを目的として毎年行っているものです。

 今回は国、県をはじめ警察など8機関総勢58人の参加がありました。視察では、担当者より高潮災害の被害状況や水防(高潮)対策事業など説明を受けました。市民皆様が安心安全に暮らして頂く為、関係機関と連携を図りながら、防災・減災対策に努めて参ります。

 本市も梅雨入りし、これから雨が多くなり災害が起こりやすい時期を迎えます。市民の皆さんも日頃から気象情報などに関心を持って頂き、適切な対応ができるよう心掛けましょう。


防災担当者からの説明の様子

船津地区海岸
主な行事案内
平成25年6月前半の主な行事予定表

※この表は、6月1日現在の予定です

内容 場所 担当G
6 2 市民清掃 市内全域 環境G
6 2 夢彩都島原半島フェア 長崎市 物産流通G
6 2 7 00 長崎がんばらんば国体・長崎がんばらんば大会クリーンアップ作戦 島原市霊丘公園体育館・弓道場 国体推進G
6 3 8 30 いのりの日(献花所設置) 仁田団地第一公園 政策企画G
6 3 15 10 雲仙普賢岳噴火災害殉難者23回忌追悼法要 北上木場研修所跡上手広場 政策企画G
6 3 19 00 「第7回祈りの灯」点灯式セレモニー 雲仙岳災害記念館 観光・ジオパークG
6 6 14 00 物産流通セミナー 有明文化会館 物産流通G
6 7 第60回全日本勤労者弓道選手権大会(長崎がんばらんば国体弓道競技リハーサル大会) 島原市霊丘公園体育館・弓道場 国体推進G
6 7 16 00 第60回全日本勤労者弓道選手権大会(長崎がんばらんば国体弓道競技リハーサル大会)開会式 ホテルシーサイド島原 国体推進G
6 7 19 00 自主防災会研修会 グリーンウェーブ 生活安全G
6 8 島原市中学校体育大会各種競技 市内各会場 学校教育G
6 8 9 00 第60回全日本勤労者弓道選手権大会(1日目) 島原市霊丘公園体育館・弓道場 国体推進G
6 9 島原ふるさと特産市 有明の森フラワー公園 物産流通G
6 9 8 30 第60回全日本勤労者弓道選手権大会(2日目) 島原市霊丘公園体育館・弓道場 国体推進G
6 9 12 30 「お口の健康まつり」良い歯の優秀園・歯科保健図画コンクール表彰式 島原市保健センター 保険・健康増進G
6 9 16 35 第60回全日本勤労者弓道選手権大会 閉会式 島原市霊丘公園体育館・弓道場 国体推進G
6 12 19 30 スポーツ医・科学基礎講座 森岳公民館大ホール 文化・スポーツ振興G
6 15 9 30 全九州高等学校体育大会・第54回全九州高等学校レスリング競技大会 復興アリーナ 文化・スポーツ振興G


G=グループ

お知らせ

■6月3日は「いのりの日」

  多数の死者・行方不明者を出した「雲仙・普賢岳噴火災害」の大火砕流から6月3日で丸22年となります。 火砕流でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するため、献花所の設置などを行います。

◎献花所の設置
 献花用の菊を準備しますので、献花をお願いします。
▼と き 6月3日(月) 午前8時30分から午後6時まで
▼ところ 「雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼之碑」前(仁田団地第一公園内)

◎市民黙祷
 多数の犠牲者が出た火砕流の発生時刻、午後4時8分にサイレンを吹鳴しますので、市民皆さんの黙とうをお願いします。

◎半 旗
 国旗を掲げている事業所などは、半旗での掲揚をお願いします。

◎自衛隊ヘリコプターおよび装甲車などの説明
▼と き 6月3日(月) 午前9時から午後4時まで
▼ところ 消防殉職者慰霊碑前(島原復興アリーナ横)
▼内 容 雲仙・普賢岳災害で活躍した陸上自衛隊ヘリコプターおよび装甲車について説明を行います




長崎がんばらんば国体島原市大会運営ボランティア募集


長崎がんばらんば国体および競技別リハーサル大会の運営には、
多くの市民の皆さんの力が必要です。
ボランティアとして参加して、全国から訪れる方々を温かくお迎えし、
大会を盛り上げましょう。
みなさんのご応募をお待ちしています!


1 ボランティア活動の内容

区 分 主な活動内容
受付・会場案内 選手・観客等の来場者受付、会場案内、交通・宿舎・観光案内、資料配布等
休憩所 休憩所でのドリンクサービス、接待等
会場整理 観客の整理・誘導、座席案内等
弁当配布 弁当引替・空き容器回収等
環境美化 競技会場の美化・清掃、競技会場装飾物の維持・管理(花の水やり等)等
駐車場整理 駐車場案内・整理、シャトルバスの誘導等
市内主要駅等総合案内 市内主要駅等での会場案内等

2 募集期間


平成25年2月25日(月)から募集人数200人程度に達するまでの期間とします。

3 応募要件

(1)島原市に在住または島原市に通勤、通学している個人またはグループ。
(2)平成14年4月1日以前に生まれ、活動日までの参加が可能な方。
ただし、高校生以下の応募については、保護者の同意を必要とします。

4 応募方法

登録申込書に必要事項を記入し、市実行委員会事務局にご郵送、FAX、メールまたは持参により、
お申し込みください。
登録申込書は、市役所、有明支所等に設置されています。
また、市実行委員会事務局のホームページからもダウンロードできます。


ボランティア募集リーフレット

5 ボランティア活動を行う期間

(1)リハーサル大会 平成25年6月〜平成26年3月
(2)本大会     平成26年10月12日(日)〜10月22日(水)


ただし、活動業務によっては、上記以外の日程に活動をお願いすることがあります。

6 応募・問い合わせ先


〒855-0075 長崎県島原市下折橋町3691番地1 下折橋町集合避難施設2号棟内
長崎がんばらんば国体島原市実行委員会事務局
電話番号 0957-68-7001
FAX番号 0957-68-7002
e-mail kokutai@city.shimabara.lg.jp







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【本件に関する問い合わせ】
島原市教育委員会 社会教育グループ
TEL 0957-68-5473 / FAX 0957-68-5480
E-mail shakyo@city.shimabara.lg.jp





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