昭和35年8月、長崎県立図書館の紹介により、九州大学大学院の学生であった田中道雄氏が、当時「松平文庫」を保管していた島原公民館に来館しました。その際、貴重な文献類が多数保存されていることに気づき、そのことを九州大学 中村幸彦教授に報告しました。これを契機に、本格的な松平文庫の調査が始まり、昭和36年12月に『肥前島原松平文庫目録』が初めて発行されました。
「松平文庫」は、島原図書館内の肥前島原松平文庫にある、島原藩主松平忠房の蒐集本を主とした古典籍類や絵図等の資料です。平成25年3月29日に長崎県指定文化財となりました。
現在、肥前島原松平文庫には、「松平文庫」の利用のために、全国から国文学研究者や歴史学研究者が来ています。学界で注目される契機となったのは、今回の講師でいらっしゃる佐賀大学名誉教授 田中道雄氏による「松平文庫」の発見です。
田中道雄氏が当時体験した「松平文庫」発見や資料調査の様子、松平文庫や国文学の魅力についてお話いただく特別講演です。
■日 時 令和元年12月14日(土曜日)午後2時
■場 所 森岳公民館 大ホール
■講 師 田中 道雄 氏 (佐賀大学名誉教授)
■参加費 無料(申込み不要)
■主 催 島原市教育委員会・島原図書館・島原文化連盟
■問合せ 島原市教育委員会社会教育課 0957-68-5473