「武家住宅」
鉄砲町には、一般に公開している山本邸、鳥田邸、篠塚邸だけではなく、他にもいくつかの武家住宅が残っています。
鉄砲町の武家住宅に共通する特徴は、四つあります。一つ目は、間口の狭い宅地の北側境界に接して、主たる棟方向を東西として寄棟造茅葺屋根(よせむねづくりかやぶきやね)を頂く主屋(しゅおく)を建てることです。二つ目は、東側に設けた庭園に面して座敷を設けることです。三つ目は、座敷に至る玄関と土間出入口を共用することです。四つ目は、居間と座敷に縁を設けることです。
鉄砲町の武家住宅の特徴は、島原の歴史と風土が生み出した人々の営みを示すものです。
○参考文献:「島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書」島原市 平成21年3月
(『広報しまばら』平成24年11月号「ふるさと再発見」)
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【写真】旧篠塚家 配置図、旧篠塚家 復元平面図 |