島原の乱以前にここに龍源寺の庭園があったと言い伝えられており、古くから雲仙岳の伏流水が宇土山麓の岩層から清水を湧出させ、利用されてきました。
現在も一日に6千トンの水が湧き出ています。水源のすぐ側にある、「宇土出口そうめん流し」の池の水には、地下70mからくみ上げた宇土水源の冷たい地下水が流れており、冷たい水でそうめん流しを楽しむことができます。
この水源は、島原城を築城した松倉氏が、有事の際に外堀を急造するための水として想定していたという説があり、この湧水をいざというときに島原城の堀へ導入したり、水の権現の旱魃時の補給にと考えられていたそうです。