 旅人 眞島秀和さん |
旅のはじまりは長崎の避暑地・雲仙から。眞島は煙が立ち上る「雲仙地獄」の迫力に「テンションあがる!」とびっくり。遊歩道を歩いてゆくと途中に「地熱を感じてみましょう」というスポットが。裸足になって体験してみた眞島は――?!
明治時代に外国人の避暑地だった雲仙。街並みはレトロモダンでしゃれた雰囲気だ。眞島は「雲仙湯せんぺい 遠江屋本舗」と書かれた店へ。
「せんべい、じゃなくて“せんぺい”?」と不思議に思った眞島、店でせんぺいを焼く三代目・加藤隆太さん(42)にその理由を聞き、さらにワインがほしくなる加藤さん考案の、いまどきな湯せんぺいの楽しみかたを教えてもらう。
続いて雲仙普賢岳の麓、島原市へ。ここには全国でも珍しい街並みがある。それは「島原武家屋敷通り」。石垣が続く景色に眞島は「時代劇にそのまま使えそう」と感心する。澄んだ湧き水があちこちに湧き「水の都」とも呼ばれているという。
さらに路地の奥へ進むと、人の笑い声が聞こえてくる。そこは「浜の川湧水」という共同の洗い場。湧き水は冷たくて気持ちいい。洗い場の上の段は食品を洗う場所、下では洗濯をする場所。子どもたちがプールのように水遊びをしてもOKだ。湧水のそばには風情ある建物が。眞島はその店「銀水」にお邪魔する。そこは島原名物「かんざらし」の店。かんざらしとは、いったい? 眞島は店の笹田克子さん(53)に話を聞く。
島原港で珍しい漁があると聞き、眞島は漁師・北野寛さん(78)の船に乗せてもらい、夜の海へ。サーチライトで北野さんが探すのは――ワタリガニ!泳いでいるワタリガニをなんと網ですくって捕る。眞島もカニ漁に挑戦してみるが――?! そして翌日、浜で北野さんにワタリガニをごちそうになる。
次にやってきたのは、ヒマワリが咲き乱れる畑のある島原の広高野町。眞島はヒマワリ畑にいるHira Farm代表の平 和徳さん(36)に出会う。平さんは野菜を作る前の時期に、ヒマワリを作っているという。よく見ると畑には通路が。実は平さん、ここを迷路にしているのだ。眞島、ヒマワリ迷路にいざ挑戦!
平さんは農家の三代目。島原の野菜をより全国に広めたいと、若い農家仲間たちと「Bunkou Farms島原」を立ち上げ、島原の湧き水で育てた島原ブランドの野菜作りに励んでいる。眞島もおそろいのユニフォームに着替え、農作業をお手伝い。畑の真っ白いトウモロコシをそのままガブリといった眞島は「甘い!」と感激!
「本多木蝋工業所」は島原の伝統産業を守る職人の工房。工房に積まれているのはハゼの実。これでろうそくを作るのだという。眞島は三代目・本多俊一さん(66)に、ハゼの実をしぼる作業を見せてもらう。さらに本多さんの指導で、江戸時代から伝わる和ろうそく作りを体験する。
さらに緊張しながら絵つけにも挑戦――!