山寺町、竜源山西方寺の共同墓地内にあるキリシタン墓碑(県指定史跡)。
自然石の前面に浅い窪みをつけ、その中に台つきのカルワリオ十字紋が平彫りされており、側には「まだれいな」と刻まれています。
墓碑の銘のまだれいなとはクリスチャンネームで、女子信者につけられたものだそうです。
島原半島はキリシタン信仰が盛んだったところで、各地にキリシタン墓碑が100あまり残っています。
多くはカマボコ型や箱型の寝墓が多いのですが、まだれいなの墓は高さ74cmと横65cm、厚さ30cmあまりの安山岩の自然石を使っており、非常に珍しい立碑だそうです。