垂木台地
災害から月日が経つなか、よみがえる自然たち
島原まゆやまロードを進んで行くと「平成新山ネイチャーセンター」があり、この付近一帯を「垂木台地」と呼んでいます。
垂木台地は、普賢岳平成噴火の際に火砕流の影響を受け火砕流堆積物で埋め尽くされた場所で、火砕流によって植物のほとんどが焼失し、一部に立ち枯れ木が残る荒れ地になりました。
普賢岳噴火災害後は、ボランティアなどによる苗木の植樹活動が積極的に行われ、少しずつ自然が再生しています。
土砂は雨で流れやすいので、植物は育ちにくい環境でしたが、今は風によって種子を散布するイタドリやススキ、ニシキウツギやノリウツギなどが生育しています。
草地では、セッカやキジなどの鳥類、テンやイタチなどの動物が生息しています。
災害から月日が経つなかで、ここ垂木台地では、火山とともに生きる動植物たちの生命力を間近に観察できます。遊歩道もきれいに整備されていますので、自然の台地を踏みしめながらゆっくりと展望を楽しむことが出来ます。
ギャラリー
施設情報
【場所】平成新山ネイチャーセンター近辺
※本記事は、島原観光情報発信サイト「島原旅たより」(平成25~27年)の内容を基に作成しました。