島原城の鏡石(かがみいし)
島原文化会館側から、島原城の本丸に向かってお堀の階段を上ると、現在は梅林があります。
2月には、梅の花が咲き誇り、市内外から訪れる観光客の目を楽しませています。
さて、梅林の中で足を止めて石垣を見ると、人の大きさを超えるほどの大きな石が埋め込まれているのを見ることができます。
階段を登り切ったところに、まず一つ。よく見ると奥にもいくつかあることが分かります。この大きな石が、じつは島原城の石垣に施された装飾の意味を持つものだということを、皆さんは知っていましたか。
この大きな石は「鏡石」と言うもので、本丸の入口などに特別に大きな石を据え付けて、そこを通る者に城主の権威を見せつけるという、桃山時代に出現した伝統的な築城技術の一つです。
島原文化会館が建っている二の丸から、天守の建つ本丸への通路として、江戸時代には廊下橋が架けられており、鏡石は本丸の入口にあたる虎口空間に据え付けられています。
島原城の本丸に入る者に権威を見せつけようという築城者、松倉重政(まつくらしげまさ)の思いを、鏡石が今に伝えています。
(『広報しまばら』平成27年2月号「ふるさと再発見」)
 |
島原城と島原文化会館の間にある鏡石 |