どっしりとした平成新山を間近で眺めることができる南千本木の垂木台地に、「平成新山ネイチャーセンター」があります。
「ネイチャーセンター」の名のとおり、緑が多く自然豊かな場所で、平成15年(2003年)2月5日に完成しました。
ここは、普賢岳噴火で生れた平成新山をとても間近で観察できるとともに、普賢岳噴火災害によって荒廃した垂木台地の自然環境の回復の様子を直接観察し、学べる自然観察・学習施設です。
垂木台地は、平成5年(1993年)の大火砕流の直撃を受け、火山灰などで埋め尽くされましたが、年月を経て、現在この大地にも動植物がもどりつつあります。
「平成新山ネイチャーセンター」館内では、雲仙火山の歴史から平成新山の誕生、平成新山を観測するシステム、火山と共生する動植物などを紹介し、屋外では自然の再生する様子や火砕流堆積物の様子を観察できます。
施設周辺の遊歩道もきれいに整備されているので、山頂から約2.5キロメートルというかなりの近い距離で、色々な角度から平成新山のダイナミックな風景を楽しむことができます。また、環境省が緑のダイヤモンド計画の一環として整備したこのセンターは、自然災害などの発生時に備え、防火シャッターや防火扉を設置しているほか、敷地内5ヵ所に300人収容の非難用シェルターを設置しており、安全性にも十分に配慮がなされています。
地元をはじめ、沢山の人達が訪れており、平成新山の「いま」を実感することができる火山学習の拠点施設の1つとなっています。
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