平成新山は、ねばり気の強いデイサイトマグマが、火山の上に盛り上がってできた溶岩ドームです。ドームは成長とともに幾度かの崩落を繰り返し、その崩落の際に引き起こされた火砕流で、尊い人命がたくさん奪われました。現在、噴火活動は収まり、溶岩ドームは雄大な景観を持つ雲仙岳の一部となっています。
島原市は、小浜町(現 雲仙市小浜町)とともに、平成2年からおよそ5年間の噴火によって形成された新たな溶岩ドームを「平成新山」と名付け、長く続いた災害と新たな復興の記念としました。(平成8年5月20日)
平成8年8月に国土地理院が測定した平成新山の標高は1486mでしたが、その後の崩落等により、現在の山頂の標高は1483mとなっています。
平成新山は、平成16年4月5日に国指定の天然記念物に指定されました。