島原市の令和6年度の特定健診(国保加入者)の結果によると、喫煙習慣がある人の割合が14.1%でした。(国:12.8%、県:13.6%)
健康増進計画「健康しまばら21」では、20歳以上の喫煙率を12%まで下げることを目標に取り組みを行っています。
この機会に、禁煙や受動喫煙について考えてみませんか。
たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれており、そのうち70種類以上が発がん物質です。
有害物質のうち代表的なものとして、一酸化炭素、タール、アンモニア、ニコチンなどがあります。
これらの物質は、血液を通じて全身に運ばれ、がんの原因となります。がん以外にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患や脳卒中などの原因となります。
たばこを吸わない人でも、たばこを吸う人(喫煙者)のそばにいるとその煙を吸ってしまいます。これを受動喫煙といいます。たばこの煙には、喫煙者が吸い込む煙「主流煙」とたばこの先から出る煙「副流煙」があり、タールや一酸化炭素などの有害物質は、主流煙より副流煙の方が多く含まれています。そのため、学校や病院、公共施設、飲食店などでは、受動喫煙防止の取り組みが広がっています。たばこを吸うときは喫煙マナーを守り、特に妊婦や子どもの近くでは吸わないようにしましょう。
今たばこを吸っている人は、まず禁煙することが自分自身のためにも、周囲の人にとっても、がん予防のための確実な一歩となります。
ただ、喫煙習慣は簡単に止められるものではありません。禁煙外来などのある医療機関での禁煙治療を利用することによって、ニコチン切れの禁断症状を抑えることが出来るため、比較的楽に禁煙に取り組むことが出来ます。禁煙の成功率も自力に比べ、3~4倍高いと言われています。ニコチン依存度がより高い人や禁煙に自信がない人は、禁煙外来を上手に利用しましょう。