島原市社会教育委員の会が、社会教育の活性化に向けて、「家庭の教育力」に関する研究協議を行い、家庭教育の重要性の意識化を図るために「親(保護者)の役割」を3項目、「家庭・地域の役割」を3項目、「子どもにしつけたいこと」を7項目に取りまとめて平成28年度にリーフレットを作成しました。
また、リーフレットには、≪我が家の目標≫の欄も設け、家族で話し合って決めた目標を家族みんなで取り組むことも奨められています。
子どもたちの健やかな成長のために「しまばら 家庭教育三・三・七拍子!」の項目を、家庭や地域における合言葉にして、市民皆さんで協力して子どもたちを見守っていきましょう。
親(保護者)の役割1 親としての「学び」
「親は、子どもにとって人生最初の教師である」。子どもの鑑となるべき親自身の姿をもう一度、見つめ直しましょう。
親(保護者)の役割2 親は「理解者・支援者」
自分の子どもとしっかり向き合い、子どもの些細な変化を見逃すことなく、ほめて励まし、叱ってあたたかく見守りながら育てましょう。子どもの「夢やあこがれ・志」をたくさん応援しましょう。
親(保護者)の役割3 親は生きる力の「伝承者」
親の思いや願いをしっかり伝え、子どもを教え育む親の力を十分に発揮してください。海よりも深い親(保護者)の愛情(言葉)を子どもは待って
います。
家族との楽しい団らんやふれ合いの中で、愛情たっぷりの家庭(環境)で育つ子どもは、自己肯定感を持ち、自信に満ちて生きていきます。子どもに目をかけ声をかけ、心が通い合うあたたかい家庭の雰囲気を築きましょう。
子どもにも家族の役割を与えましょう。家族が共に時間を過ごす中で、ふれ合いや関わり合いが深まり、あわせて子どもの「生きる力」も身に付きます。
子どもを中心に据え、その地域に暮らすすべての住民が子どもと関わり、心を寄せるような地域(環境)を築きましょう。そして、様々な地域の行事に子どもと一緒に参加して、「地域の宝(子ども)は地域でみがく(育てる)」という風土の醸成を図りましょう。
家庭でも地域でも、人として、心と心を開くあいさつのできる子どもを育てたいものです。また、コミュニケーションを図るうえで、大切なものは言葉です。だからこそ、正しい言葉づかいを身に付けさせましょう。
「早寝・早起き・朝ごはん」は、子どもたちの健やかでよりよい成長にとって、どれも欠かすことのできない大切な習慣です。規則正しい生活の中で、心身ともに健康な身体をつくりましょう。毎日の繰り返しの積み重ねが大切ですね!生活のリズムを身に付けさせましょう。
子どもたちの「生きる力」に必要な力の一つに学力があります。子どもたちは毎日、学校で一生懸命に勉強し、「できた、わかった」と満足して家に帰ってくることでしょう。家庭では、自分から進んで勉強することで、さらに理解が深まり「もっと知りたい、やりたい」と発展し、着実に学力が身についていきます。家庭学習の充実が学力向上につながっていることは、様々な調査でも証明されています。家庭で楽しく、親子読書もおすすめです。
子どもに身に付けさせたい4 善悪の判断・社会的なルール
社会に出れば、目に見えないルールがたくさんあります。「やりたいけどしてはいけないこと」、「やりたくないけどしなければならないこと」など、よく考えて、善し悪しの判断を自分自身でできるように育てていきたいものです。
人と人がふれ合う中で、相手のことを思い素直に、思いやりの心や感謝の心を言葉で表すことは、とでも素晴らしいことです。いつでも、どこでも、お互いに、心があたたかくなるような、「ありがとう」や「ごめんなさい」がたくさん増えるといいですね!
この世の中に、たった一つしかないかけがえのない命を大切にしましょう。自分の命は自分で守ります。あわせて、自分のまわりの命も大切にしましょう。自分の夢に向かって、いつでも精一杯の力で、自分の命を輝かせましょう!
ますます発展するであろうメディア機器。手軽で便利であるがゆえに、様々な危険も潜んでいます。使い過ぎは、子どもの成長や学習に大きく影響を及ぼします。だからこそ、使い方は保護者の責任の下、家庭でしっかりルールを決めて使用させましょう。