雲仙・普賢岳噴火災害30年(市長メッセージ)
平成3年6月3日午後4時8分大火砕流が発生、全ての島原市民の生活が一変した瞬間でした。
当時、私は青果業を営みながら、消防団活動をしていました。第三小学校の体育館へ安中地区の住民が大挙避難し、大混乱の中で何がなんだか分からないまま、走り回っていたのを覚えています。
消防団員12人を含む43人が亡くなり、明日がどうなるか不安な毎日の中で、仮設住宅への移動、集団移転や住居再建など、一致団結してふるさとの復興へ行動した、当時の被災者の方々へあらためて頭の下がる思いです。そしてそれを支えた国、県、自衛隊など、多くの皆さんへ感謝を申し上げます。
今、水無川周辺は美しい緑の景色が広がっています。春夏秋冬、自然環境は私たちにエネルギーを与えてくれます。30年経った今、あらためて犠牲になられた御霊のご冥福をお祈りするとともに、さらなるふるさと島原の発展を願っています。
島原市長 古川 隆三郎