進学・就職等により生活環境が大きく変わる4月は、10~20代を狙った性被害・性暴力の被害に遭うリスクが高まる時期です。
性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を踏みにじり、被害者の心身に悪影響を長期にわたり及ぼす重大な人権侵害であり、許されるものではありません。
また、令和4年4月1日から民法改正により成人年齢が20歳から18歳に引下げとなりました。18歳になると一人で有効な契約をすることができますが、未成年であることを理由とした取り消しができなくなるため、若年層の性暴力被害の深刻化が懸念されています。
被害者にも加害者にも傍観者にもならないために、性暴力に関する情報を共有し、社会全体で性暴力をなくしていきましょう。
また、困ったり悩んだりしているときは、ひとりで抱え込まないで、ご相談ください。
いま、10~20代を狙ったこんな被害が起きています
・AV(アダルトビデオ)出演強要
モデル等のスカウトを装い、AV出演や性的な行為を強要されるケースがあります。
・JK(女子高生)ビジネス
「おしゃべりするだけ!安心!時給よし!」そんなアルバイト募集広告が実際は性的な行為を含むアルバイトであるケースがあります。
・レイプドラッグ
クスリを飲み物や食べ物に混ぜられ、性暴力の被害にあうケースがあります。
・デートDV
身体的、精神的、経済的、性的な暴力があります。「好きだから」「嫌われたくないから」という気持ちが先立ち、自分では暴力と気付けない
こともあります。
・SNSを利用した性被害
言葉巧みに誘導され、自分の裸の画像を送信させられたり、誘い出されてわいせつな行為をさせられたりするケースがあります。
被害に遭わないために…
・簡単にお金を稼げる」に要注意。
・友人・知人からの勧誘であっても安心しない。
・少しでも不安だと思うことやイヤだと思うことは断る。
・個人情報を安易に教えない。
・自分自身を守るために正しい知識を得る。
18歳になったら契約は慎重に!
令和4年4月1日から成年年齢が18歳に引下げとなり、未成年であることを理由とした契約の取り消しができなくなっています。
よくわからない契約は一度家などに持ち帰り、時間をかけて冷静に考えましょう。
10代・20代に対する性暴力の手口が巧妙になっています。
「被害にあっているかも。」と思ったら、ひとりで悩まずご相談ください。
同意のない性的行為の強要は、性別問わず、いかなる理由、関係性であってもすべて性暴力です。
あなたは悪くありません。