春を呼ぶ 初市
甘い梅の香りが島原城のお堀に充満し、島原城下ひなめぐりで城下町のたたずまいを楽しんでいると、いよいよ3月3日から10日まで、約400年の歴史がある、春を呼ぶ「島原初市」が開催されます。
私は、上の町の愛児保育園に通っていました。この時期、大手広場を歩いて帰るのが何より楽しみでした。広い広い大手広場に多くの人々と数えきれない露店。綿菓子やたこ焼きの匂い。テレビのヒーローや漫画の主人公のセルロイドのお面の匂い。市役所前にはサーカス小屋。お堀端のお化け屋敷に警察署前でのバナナのたたき売り。私にとって最高で最大のイベントでした。小学生になっても、初市は毎日「皆勤賞」でありました。
今では、霊丘公園で開催されていますが、「いつの日か大手広場で初市を」が私の願いであります。
「初市 風に吹かれれば カゼ引かん」。今年も多くの皆さんにお出掛けいただきたいです。
皆さんも、春の訪れを実感してください。
島原市長 古川 隆三郎
※島原初市の情報はコチラ