島原半島ジオパークの紹介動画(YouTube)
概要
島原半島には、島原市、雲仙市、南島原市の3つの市があります。島原半島の中心部の雲仙温泉地域は、日本で一番最初の国立公園となり、歴史のある観光地として国内外に知られています。
半島のほぼ中心にそびえる雲仙火山の周辺には、火山砕屑物が長年かけて形成した,水はけの良いなだらかな斜面が広がっています.そのため,この地形と土地を利用した農業が盛んに行われています。さらに、半島という海に囲まれた環境のため、海の幸も豊富です。
歴史
島原半島は農作物と海産物に恵まれた土地でした。そのため、太古の昔から人間が居住していました.日本最古で最大級の縄文時代の支石墓群が半島内で見つかっており、縄文時代から稲作が行われ、布が織られていたことがわかっています。
島原半島の地学
雲仙火山ができる前、島原半島付近は浅い海や汽水域でした。この時できた地層は口之津層群とよばれており、島原半島の南部で観察することができます。口之津層群が堆積している間にも、島原半島では火山活動がありました.いまでは、その火山が噴出させた堆積物が,なだらかな島原半島南部の丘陵地を作っています。半島の中央には雲仙火山が成長し、粘りけの強い溶岩がたくさんの溶岩ドームを作っています。
島原半島のテクトニクス
日本列島は、地下に太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込んでいるため、常に東西方向にぎゅうぎゅう押し縮められるような力が働いています。これに対し,島原半島から別府に至る地域は、日本列島の中では珍しい、南北方向に地面が伸びるような力が働いています。この力によって、島原半島はほぼ真ん中付近が沈降しています。この沈みゆく大地を補うかのごとく、地溝の中に日本有数の活火山である雲仙火山が成長しています。島原半島の中央に認められる沈降帯は、雲仙地溝と呼ばれています。
島原半島ジオパークの特徴
島原半島は、昔から人が住み、豊富な農作物と海産物を得ながら生活を営んできていました。また、その半島の中心には、日本の中でも有数の活火山である雲仙岳がそびえています。よって、島原半島に住む人々は、昔から繰り返し起きていた火山の噴火と共存し、自然からの恵みを生活の中に活かしてきました、そんな島原半島ジオパークには、以下に示すような5つの大きなテーマがあります。